摂食障害~高校編~

中学卒業後色々なストレスから解放され、今度は食べることが止まらなくなりました。

今思うとあれは、回復期に入り過食、制限していたことへの反動と理解できますが、当時はただブクブクと太っていく自分が嫌で怖くてたまりませんでした。

 

高校に入学、すぐに仲の良い友達ができました。いわゆるいつめんです。中学時代いつも一人だったので、とても嬉しかったです。みんなでお喋りしたり、遊びに行ったり買い食いをしたり、楽しい毎日でした。おかげで体形のことも気にならなくなっていました。 

そんな楽しい毎日を過ごしていた高校一年の夏、父が癌になりました。盲腸の破裂で緊急手術を受け、その時に癌も見つかりました。

 

家の中の雰囲気も生活も大きく変わりました。父は入退院、抗ガン剤、手術を繰り返し母は、父にかかりきり。大学受験を控えていた姉のこともありました。家の中の雰囲気もどんより、みんながどこか無理をしている、不安定で居心地は正直不安な感じでした。学校での楽しい出来事を話す雰囲気でも、悩みを相談する雰囲気でもありませんでした。

父や姉のことを優先してほしい。の思いや、母にこれ以上負担をかけたくないの思い。私はどうしたらいいかわかりませんでした。

 

大きなストレス、悩みにぶつかったとき私の唯一の助けは「痩せ」でした。

ですが、回復期真っ最中の私はお世辞にも痩せてるとは言えませんでした。

するとどうでしょう。今まで気にならなかった体形についてとても気になるようになりました。

こんなに太っていて醜い。こんな姿をだれにも見られたくない。みんなきっと笑ってるに違いない。このように思うようになってしまい、学校に行くことができなくなりました。自分の中の不安悩みが解消できなくなりました。

 

仲の良かった友達とも徐々に疎遠になり、高校二年の秋、普通科では卒業が厳しくなり通信制へ転校しました。

 

 

摂食障害についてもっと知識があったら

回復期なんだと知れていたら

痩せに縋らず、誰かに相談する。助けを求める。

先生や友達をもっと頼る事があの時できていたら、、、、きっと今も大切な友達がそばにいただろう。もっと楽しい青春を送れていたかな。と今でも悔やんでいます。

 

高校編は転校編につずきます。ではまた。