摂食障害~三つ目の病院二人目の主治医~~

主治医を変え、通院服薬はしっかりとしていましたが過食嘔吐が良くなることはありませんでした。

164センチ、34キロ。がりがりです。ですが、当時は痩せてるなんてちっとも思いませんでした。

摂食障害の怖いところは、自分では気づけない、自分が病気だと受け入れられない。も大きくあると思います。当時の自分もそうでした。

 

この身長と体重はとても危険です。いつ死んでもおかしくない状態です。急に心臓が止まったり、寝ている間に息が止まるなどのリスクが、とても大きいです。私が死なずにいたのも奇跡に近いです。(現在の主治医に言われました)

 

精神的にも体力的にもギリギリで、さすがの主治医からも入院の話が出ました。

「次の受診で入院しましょう」

言われたときは、休めるならそれでもいいと思い承諾しました。

 

入院の準備を済ませ、いざ当日。前回の入院での嫌な思い出が蘇り、

「やっぱり入院はしません」

と言って病院から飛び出しました。

 

とりあえず家に帰ろう。帰って母を説得しようと思いました。

家から車で30分かかる病院から徒歩で、歩いて帰ろうとしました。

 

スマホも財布も病院において来てしまったのでとにかく家に向かって歩きました。

 

あと10キロ位のところで、突然パトカーに呼び止められ警察に捕まりました。

そして病院へ強制連行されました。

 

(精神科病棟に入院してる人が脱走したりすると、警察に連絡しなければいけない決まりだそうです。この時私は入院を断ったつもりでいましたが、強制入院になっていたらしく、主治医の許可なく逃げ出した、脱走した人。という扱いになり、警察が探し回っていて、それに捕まった。という形です。) 

 

病院についてからは何の説明もなく、保護室に入れられました。

分厚い大きな鉄扉と、牢屋と同じ鉄格子で閉ざされた部屋でした。

部屋にはトイレと床に薄い敷布団しかありません。スマホも没収でした。

読んでも誰も来ない、部屋からは出られない地獄のような空間でした。

 

数時間たって、鉄扉の下の小さな扉(20センチくらいの隙間)から食事が出されました。

母とも会話ができず、主治医からも何の説明もなくとても不安で苛立ちもありました。

 

一週間保護室で過ごしました。何もない、誰もいない、出られない。とても孤独でこのまま一生出られないんじゃないか、ととても不安、恐怖でした。

 

一週間過ぎたころ、部屋が空いたとのことで閉鎖病棟のほうに移動になりました。やっとこの独房から出してもらえ泣きながら安心しました。

 

ですが、病院内の雰囲気や看護師さんたちの態度は以前と変わらずでした。

主治医との面会のたびに退院したいと伝えましたが、保護入院のため医師の許可なくは退院できませんでした。

この後私は病院を抜け出し事件を起こすのですが、それは次に書きたいと思います。

ではまた。